誰でも人生のどこかで、壁にぶつかることがあります。
ライフステージを通して、何の困難にも直面しないほうが、不自然な気がします。生きていると、きっと様々なことが起こるので。
困りごとが「こころの健康(メンタルヘルス)」に関わるとき、精神保健福祉士という(名称の)ソーシャルワーカーがいることを思い出してください。この国家資格がつくられた時期には、精神科病院で長期入院を余儀なくされた方たちの援助が主に想定されていました。
その後、メンタルヘルスは「誰にとっても」身近な関心事であり、「一部の人」に限定されたものではないという認識が一般的になりました。同時に、精神保健福祉士に期待される役割も急速に広がっています。
これに関連して「精神科(Psychiatric)ソーシャルワーカー」ではなく、「メンタルヘルス(mental health)ソーシャルワーカー」と名乗った方がいいという提案もあります。
「こころ」の不調を抱えたその人は、しんどい状況に置かれがちです。
「何か変だ、調子が悪い」と自覚しにくい、気づいても認めたくない・周囲に言い出しにくい、そもそもどう対処していいか分からない。さらに、自分自身が弱っているときに「すべて自分のせいだ」と思いやすい(たとえば風邪をひいたときに自責の念に駆られることは無いと思うので、「こころ」のやっかいな特徴なのでしょうね)。
行き詰まって、何か変だと感じたときは、ぜひ「誰か」に頼ってほしいです。
それが身近な誰かであったらとても良いですし、「こころ」に関わる専門職(医療、保健、心理、福祉)につながると楽なときもあると思います。
私はソーシャルワーカーなので、精神保健福祉士のことを書きました。