Contents
どうにもならないくらい困っている。
何に困っているかが分からない。
誰に相談したらいいか分からない。
もう慣れてしまって、相談すべきなのかも分からない。
誰でも、自分の人生を歩むための「地図」がない時期を経験するはずです。
第三者と話すことで、いま置かれている状況が整理される。
ふと自分の気持ちに気づく。
今後に向けて「何かが必要」と感じていても、実際にどうすればいいか迷っている方に、情報提供や面接などのサポートをしています。
「長楽庵さんは、○○(疾患名)をご存知ですか」
「……分かりません。申し訳ありませんが、教えていただけますか?」
国内でも珍しい難病で知らないのも当然だと、相手の方はご説明してくださいました。
少数派の立場に立たされても困らないための社会制度ですが、(矛盾した表現になりますが)少数派であったり、そもそも想定されていない場合は「対象」にならない事態に陥ります。
(例えば「指定難病」に含まれない難病はたくさんあります)
制度は「こういった特性をもつ人を対象にします」(たとえば身体の状態や収入状況)と、ある条件を想定しています。
これは、いまの社会での「運用上のルール」に過ぎません。
社会的な視点から困っていることが明らかなとき、困っている側に立つ専門家でありたい。
当事者の困りごと・必要性によって何をどのようにすべきなのか、ご相談を通じて取り組んでいます。
福祉サービスは「契約」によって利用する仕組みが主流です。
公的機関(役所の窓口)や民間の相談支援事業所では、サービスを提供する事業所を紹介してくれます。
私たち対人援助職は、「連携」「マネジメント」といった言葉を以前よりも使うようになりました。
制度を利用するときは、自分がサービス利用の要件を満たすのかどうかが基準になります。
もし「困りごと」が、あるサービスによって解決するようでしたら喜ばしいです。
困りごとに関わる人(援助者)、支える拠点が確保され、協力体制が築かれているとしたら安心です。
ただ、当事者が必要とすることとサービス内容がズレている場合があります。
そうなると、サービスのマネジメントでは「困りごと」に近づけません。
長楽庵では人を中心に、一人ひとりの困りごとに合ったサポートをします。
長楽庵はソーシャルワークの視点から、生きてきた環境、いまの社会とのつながりから「人の困りごと」をとらえます。
ご一緒する期間(契約中)に、困りごとを見える化し、必要に応じて制度を利用します。
当事者の望む困りごとの解決が目的であり、サービスを活用するのは手段の一つです。
対処するための計画を立てることは「翻訳」に似ています。
本当に言いたかったことが自分の言葉で見つかり、今後に向けた自分の地図を手にする。
長楽庵が伴走させていただくとき、このようなお手伝いができればと考えています。