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2019年05月28日 仙台で優生保護訴訟の判決をきく

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仙台地裁前の報道陣

今週 5月28日(火)仙台地裁で、旧優生保護法による強制不妊手術の司法判断が示されました。

私も同じ場で直接経験したいと思い、出かけました。

先行する仙台で全国初の判決が出るということで、メディアも多数いました。

傍聴券は当たらないだろうと思いながらも、配布の11時過ぎには裁判所に到着しました。

この日は地元の神奈川で、また凄惨な事件が起きていました。昼食をとりながら、辛い気持ちでニュースをみました。

 

裁判所の前には公園がありました。東京の報告集会で会う方々が多く駆けつけていらっしゃいました。

公園のベンチに座って、取材の人を眺めたり、ゆったりと時間を過ごしました。

13時過ぎに抽選結果の発表があり(やはり外れました)、裁判は15時〜だったので時間があったのです。

その間、別の刑事事件を傍聴したり、入廷行動の応援をしたり。

外で待っていると、出てきた弁護士さんが「不当判決」を掲げて、えーーーなぜ?と動揺しながら報道陣の様子を眺めていました。

 

弁護士会館に移動して、16時頃から報告集会が始まるのを待ちました。

裁判長の話してきた内容からも期待が大きく、全国の原告の方々のことを思うと言葉が見つかりません。

ここで詳しい内容には触れませんが、原告の方々、新里先生のお話を伺いながら、考えるべきことが整理されていきました。

近い将来、この日が単なる通過点に過ぎず、原告の方が笑って振返ることができるようにと願っています。

私にとって、貴重な一日になりました。何もできないのが、申し訳なくなります。いずれ長楽庵としてお返したいと思います。

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