父は「長」と書いて、「ひさし」と読みます。
父は、高度経済成長期に電機会社一筋に勤めたサラリーマンでした。
定年後は、これまで築いてきた品質管理システムの知識とスキルを活かして独立を考えておりました。
ところが、定年して間もなく体調不良に見舞われ、数年してパーキンソン病と分かってからは、闘病生活が始まりました。
徐々に身体の自由が効かなくなっていく中で、「忍」の一字で、病気や介護について、父なりに研究し続ける日々を送りました。
父の夢であった独立。
独立したら事務所は「長楽庵」と名付けたいと話していたことは叶えてあげられませんでしたが、こうして私たちが社会福祉の仕事で独立することになり「長楽庵」の名前を受け継いでいくことにしました。
手描きイラストレーターのいとう良一さんに描いて頂きました。
この絵は、鎌倉にあるお寺の山門です。
鎌倉がお好きな方は、「あ、あのお寺」と思い浮かぶかもしれません。
私たちは、このお寺で結婚式をあげて頂きました(宗徒でないにもかかわらず)。
いつも初心を忘れないように、この絵を使わせてもらっています。
なお長楽庵は特定の宗教、宗派には関わりありません。
初回相談を無料としているのは、契約(継続)する必要性をご判断いただきたいからです。
実際にお話しを伺う前には、メール等で少しやりとりをさせて頂きます。
1回のご相談で困りごとが解消すれば良いですし、福祉士の個人事務所を知ってもらう機会にもなります。
長楽庵は「経験」という対価を得て、次の援助に活かすことができます。
ただ大変申し訳ないことに、私たち夫婦だけで運営しているため、時期によってどうしてもご相談をお受けできないことがあります。
その際は何卒ご容赦くださいますようお願いいたします。
収支の内訳は内緒ですが、何とか頑張っています。
「お仕事の依頼はどうやって入るのですか?」というご質問も頂きます。
長楽庵の事業は、障害者総合支援法の相談支援事業の委託等ではなく、個別の契約のみです。
「ソーシャルワーカーが独立する選択肢をもつ」に書いた通り、こういう選択肢もあると(ひっそり)お示ししたい。
きっと関心のある方がいらっしゃると思います。
「自分がやるべきこと/できること」は「生計を立てる」道に、つながっていくはずです。
Valuing People – A New Strategy for Learning Disability for the 21st Century
長楽庵は「一人ひとりを大切する社会への変化」の一端を担いたいと考え、事業所サイトのドメインに選びました。