ソーシャルワーカー事務所 長楽庵は、精神保健福祉士・社会福祉士の国家資格をもつ独立型個人事務所です

セミナー弦 第6回を開催しました「精神科の外来診察は何をしているの?〜何をみて、何を聴き、何を伝えているのか〜」

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2019年5月13日(月)セミナー弦 第6回を開催しました。

テーマは「精神科の外来診察は何をしているの?〜何をみて、何を聴き、何を伝えているのか〜」
講師は、日頃よりお世話になっている精神科医の先生にお願いしました。

精神科医、精神科医療、全人的苦痛、全人的ケアと、様々な切り口からのお話を伺いました。
病院ソーシャルワーカーだった私は「もっと早くお話を聞いておけば良かった」と思う内容でした。

精神科医がどのような教育を経て、どんな関わりの傾向を持っているのか。
もっと早く分かっていたら、やり取りも変わっていたのではないかと思います。

とくにクラインベルの精神的援助の原理が印象に残ったので、ここに記します。

注意深く聴きつつ、慎み深く問う事によって、初めて相手と自分の両者の“成長、発展、自己実現”がみられる

苦痛の中にいる人、そこに立ち会う人もまた変化したいと思う、と言うお話は、対人援助職なら誰しも大切にしたいことだと思います。
また次のことを大事にしていると教えてくださいました。

  • (相手のこれまでの)苦労をねぎらう(支持する)
  • 「これで良い」と肯定する、褒める
  • (苦痛の中の)小さな変化に気づき、大切にする、賞賛する

精神科の外来診察というテーマでしたが、お話から自分たちの普段の関わりを振り返ったりして、考えさせられた時間でした。