2019-11-25
ソーシャルワーカーは、所属する事業所のためではなく、援助を必要とする人のためにいる。
こう私がこだわるようになったのは、初めて勤めた社会福祉法人の影響がある。
その法人は、重度・重複障害のある人の実践に取り組んできた。
既存の法制度から漏れる人との歩みは、
創設者の言葉「私たちの仕事はソーシャルアクション」が象徴していると思った。
理念に惹かれた私は、常勤職員になってからも、
「必要なのに届いていない人」の存在が、どうしても気になった。
いつまでもこの気持ちを払拭できなかったため、岐路に立たざるを得なくなった。
事業所の職員でいることを選ぶのか、
「必要な人」に援助を届ける方策を摸索するのか。
結局私は、後者に舵を切った。
そうするしかなかったと今でも思う。
それほど当事者が教えてくれたことは大きかったのだ。