以前のブログで、スーパービジョンは日本舞踊のお稽古に似ていると述べました。
近頃になって、言葉が足りなかったと気がつきました。
何かと言いますと、つまり日本舞踊のお稽古と一口に言ってもいろいろあります。
厳しいお稽古、のんびりとしたお稽古、タイプもいろいろあるので、一言でイメージしやすいとはいい難いです。
厳しくても、のんびりしていても、それぞれに良いところがあり、弱いところがある。
例えば、厳しいお稽古は、厳しく辛い時間が続きますが、乗り越えた時の達成感は大きな自信につながります。
しかし、厳しいお稽古を続けていくには、相応の気持ちが必要です。
一方で、のんびりとしたお稽古は、リフレッシュや楽しさを実感できる良さがあります。
また、その時は実感できなくても、意識しているうちに後から気がつくこともあります。
「やるぞ」という気持ちも続きやすい。のんびりとしていても、学ぶことは多く、ゆっくりとでも達成感は得ることができると言えます。
私が、スーパービジョンがお稽古に似ていると言ったのは、のんびりとした踊りのお稽古の中で少しずつ出来ることが増えていった自分の経験をイメージしていました。
自分のやろうとしているスーパービジョンが、一体どんなスーパービジョンなのか言葉が足りていませんでした。
長楽庵のスーパービジョンは、職場外で行います。
自分の支援を振り返って、より良い支援を考えようとする人が来る場です。
忙しい職場から離れて、気持ちを整えて話し合うことで、物事を俯瞰してみることが出来ると考えています。
普段の職場環境が忙しかったり、厳しかったりする人も多いので、せめて職場外で振り返る時くらいは、ゆとりを持てるようなSVを目指しています。
とはいえ、問い直すことはしつこく問い続けます。
だから終わった後に、モヤモヤすることも多いです。モヤモヤしたものを、また問い続ける。省察の過程は、ワーカーにとって大事だと考え、こだわっています。
スーパービジョンが終わった後は、私自身モヤモヤしていることが多いです。
のんびりとした雰囲気で、モヤモヤしながら回を重ねる。そんな感じのSVを行っています。