2019-11-16
先週末はお手伝いしている方の裁判員裁判がありました。
私は証言台に立つと「もっと話したい」と感じます。司法の世界に福祉職が入っていく訳ですから、アウェーの環境で届く言葉を磨きたい。
私は、判決後の生活支援について話す立場です。裁判では、こういったやりとりになることが多いです。
検察官:この人の困り感に、あなたは何ができるのか?
福祉(私):そもそも「なぜ困るか」というとですね云々、それで私たちは云々。
裁判官:(たまりかねて)聞かれたことだけに、答えてください。「できること」があるのですか? あるのか、ないのかを答えればいい。
福祉(私):あります。その人が決めるのを手伝います。(で、なぜそうするかというとですね。。。と繰り返すことはできない)
たとえば「その人が決める」ことがなぜ大事なのか、もっと言葉を尽くして説明したいのです。(各々「事情」があるとは言え、罪をおかしたのだから)司法の場では信用されていない「その人」が決めるってどういうこと?と思われているのは、ひしひしと伝わってきます。
お互いにフラストレーションがたまります。異文化に飛び込んでいるのは福祉(私)なので、こちらが工夫して話せるようにならなければ。。。 関連して、東京TSネットの継続研修で、水藤昌彦先生からご教示いただきました。別の記事にしたいと思います。
「生きづらさ」は一言で説明できないのです。
もっと言えば、この話を司法の人が聞いても「普通のこと」を言っているだけで、それがどうした?ってなるんじゃないかなと思いました。私の話が長いのかもしれませんが、気ままに話しているのではないのです。これが「雑談」に聞こえないように、何とかしたいです。